2015年12月7日月曜日

【江戸連】落語と三味線の師走講

12月6日(土)恒例となった「堀切菖蒲園」にてNPO団体「江戸連」の忘年会が開催されました。まずは第1部が「投扇興」で始まり、次の第2部のイベントはこれも定番となった花伝亭長太楼さんの落語2題「親の顔」と「芝浜」、それに今年は「澤田響紀氏とその弟子2名」による「津軽三味線」の弾き語りが組まれていて、大いに充実した内容でした。
長太楼さんの2題の選択がこれまた凄い。「親の顔」という現代・創作落語(立川志の輔の創作という)と古典落語の代表「芝浜」の2題を限られた時間内でしっかりと熟したのです。特に年末の出し物で有名な「芝浜」という長作落語を25分位に纏め上げたのも凄い! 大いに笑わせてもらいました。
澤田響紀氏による澤田流・津軽三味線の演奏も迫力満点でバチで叩く音色が腸(はらわた)にズシリと染み込んでおりました。そしてお二人のお弟子さんも習って僅か2~3年だそうですが、ピッタリと師匠に付いて合奏されていました。そして曲間の澤田氏による「津軽三味線に関する解説」も大いに勉強になりました。
<駒>
例えば「津軽じょんがら節」でも「旧節」「中節」「新節」とあるそうで、違いを実際にひき分けてくれてたので、私でもその違いがよく分りました。そして三味線の棒の部分(つまり「棹」)には、長唄、端唄に使う「細棹(ほそざお)」、民謡に使われる「中棹」、津軽地方の民謡には「太棹」(つまり「津軽三味線」)の3種あるそうで、その材質には「花梨(かりん)」や「紫檀(したん)」そして「紅木(こうき)」が使われ、その順で値段が張るそうです。三味線はそもそも伴奏楽器として発達してきたそうで、唄い手の声の高さに合わせて調弦を変えいるという洋楽器とは違う一面を持っているそうです。
<触り>
調弦には、弦の張りを「駒」の位置変えや「太線」の位置にある「触り」などでも調整出来ることを目の前で実演してくれました。

そして充実したイベントが終わると次の第3部「忘年宴会」に入りました。年の終わりに皆んなで集まり酒で祝うのは「神道」の流れだそうで、この夜もじっくりと江戸時代を愛する仲間で日本芸能と祝い酒を楽しむ事が出来ました。



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