2019年4月1日月曜日

激寒の中での「木下・川めぐり」


<「木下(きおろし)交流の杜広場」から利根川上流を眺める

3月30日(土)NPO法人【江戸連】3月講として、利根川沿い印西市の「木下(きおろし)」へ河岸探訪に行って参りました。春のポカポカ陽気の中での「川めぐり」と利根川土手歩きを期待していたのですが、なんとなんと、手賀川と弁天川をぐるり回る船旅は体をブルブル震わせておりました。
<土手をブルブル震えながら>
この付近は江戸時代には利根川水系を利用して年貢米を江戸に届ける目的で水運が利用され、次第に沢山の河岸が作られ江戸へ海産物(生魚)、野菜、塩、材木などの輸送が盛んになり、明治に入ると沢山の蒸気船が航行していたそうです。「木下」には蒸気船の持ち主となった「吉岡家」が居りこの辺一帯の実力者として勢力を広げていたそうですが、しかし水運事業は、その後の鉄道や道路の発達により一瞬にして衰退してしまい、吉岡家も同様に煽りを受けて運輸業から撤退してしまったそうです。
<貝層貝化石灯籠>
数万年前はそもそもこの辺一帯は海の底であったそうですが、その証拠として「貝層」を見ることができました。「貝層」とは海底の貝が粘土層に挟まれてそのまま貝の層として残ったもので、「貝塚」は古代人が食した後捨てた貝殻の集まりが層をなしたものを言うので違うものだそうです。貝層の見える崖を探索し、その貝層で作った灯籠も見ることが出来ました。
大変に興味ある地域ですが今日は余りにも寒すぎたので、また陽気が良い時にでももう一度ゆっくりと訪ねてみたいと思いました。
<舟めぐり・手賀川のコブハクチョウの群れ>


0 件のコメント:

コメントを投稿