2019年4月16日火曜日

もう忘れたか? 原発の脅威


今日本は選挙カーが走り回る騒音の中にいる。いよいよ「統一地方選」がスタート、今度の日曜21日が投開票の日だ。原発脅威の県、福井県敦賀市の市長選でも「原発」に就いては議論を避けているという。理由は原発関係で働いている人々の票を意識している為という。
今日の新聞を開くと「福島第一3号機の核燃料取り出し作業開始」と記事が出ているが556本有る内で昨日4本を搬出し、完了は何と2年後の2021年3月予定という。まだ1号機には使用済燃料棒が392本、2号機には615本あり、これらの棒を引きずり出すのは2023年ころよりスタートという。この事だけでも私の生きている間には作業が終わりそうもない。それ以外にメルトタウンしたデブリは手付かずだがこれは一体どうするのか?どうなってしまうのか?どうやら私達の次の世代にお任せの結果となってしまったようだ。申し訳ない。
私は長崎生まれでもないのに「長崎楽会」に入会して10年近くになろうとしている。先月会員の方から分厚い本をお借りした。題名は「文明開化は長崎から」広瀬隆著 上/下2巻で読み切る為の借用期間は2年である。広瀬隆氏と言えば「東日本大震災」(2011・3・11)の1年前に「原子炉時限爆弾」という題名で出版した人物で、私は現在この2冊を並行読みしている。
「文明開化は長崎から」(初版2014年11月)の中で次のように書いた部分がある(上/P68)。『ポルトガル人 ルイス・フロイスが書いた「日本史」の中で1586年に起こった天正大地震における若狭湾(福井県)の大津波について、「大量の家屋と男女の人々を連れ去り、その地は塩水の泡だらけとなって、いっさいのものが海にのみこまれてしまった」と記述していた。にもかかわらず「この海岸線には津波は来ない」と軽佻浮薄の昼行灯揃いの電力会社のため、大津波到来を待つ若狭湾岸に14基が林立し、一触即発の日本となっているのが現在だ。』
2010年8月第1版の「原子炉時限爆弾」P69に次の記述がある。「実はこの最終原稿を書いている最中の2010年6月17日に、東京電力の福島第一原子力発電所二号機で、電源喪失事故が起こり、あわやメルトダウンに突入かという重大事故が発生したのだ。日本のマスコミは、20年前であれば、すべての新聞とテレビが大々的に報道しただろうが、この時には南アフリカのワールドカップ一色で、報道陣として国民を守る責務を放棄して、この深刻な事故についてほとんど無報道だった。」しかしこの本の7ヶ月後に本当に福島第一原発でその通りメルトダウン事故が起きた。そして現在その後始末すら出来ずに、原発を再稼働しようと粉骨努力している政府/電力会社とは、一体何を考えているのだろうか。つまりはただただ国(最悪は地球)が壊れる日をジット待っているのだろうか。自分の生きている間は起きないことを信じながらーーーー。

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