2011年2月12日土曜日

豪雪の中の秘境・青森ランプの宿『青荷温泉』へ

2月10日『望走会』メンバーがこの寒い真っ只中に青森の八甲田山の麓にある秘境・秘湯で有名なランプの元で過ごす宿『青荷温泉』へ旅出たのだ。やはり“暴走(?)”の会なのだろうか。今回の参加者6人は皆さん現役でIT分野の企業で先頭切って活躍されている面々なのだが一人だけ隠遁生活者が混ざっているのも異様である。8:56東京駅発の東北新幹線「はやて」に乗る。皆さん乗車するや児童の遠足のように興奮気味である。ついこの間盛岡から先に開通した「新青森」までの乗車だけに皆さんが初体験。3.5時間の旅はビール、チュウハイ、ハイボール、水割り、そして日本酒と販売カートが通路を来るたんびに購入していたのだから呆れたものだ。下車の際の空き缶、空き瓶をいれたビニール袋がはち切れんばかりに大きかったことに驚いたが、恥ずかしくもあった。

新青森からは「黒石こけし号」という無料シャトルバスにて「津軽伝承工芸(こけし)館」経由で青荷温泉まで浅瀬石川に沿っての上りで黒石温泉郷(板留、温湯)を通過して約1時間のバスの旅。こけし館を過ぎるともう道の両側は雪の壁である。遂に雪にスッポリ包まれた「青荷温泉宿」に到着、建屋の一番奥の離れ屋「滝見の湯」に通された(上の写真)。1階が風呂場でその2階は10畳が二間でそこに6人が隔離された。本当に夢のような別天地であった。このような激寒地で、なにせ1階が風呂なので2階は床暖房の部屋にいるようなものだからだ。部屋の窓からは確かに雪の間に滝が見えている。

男6人が集まると早速風呂につかり、そして酒盛りが始まる。午後2時過ぎから夕食までの時間、温泉につかり出てきて酒を飲み、そしてまた風呂へを繰り返した結果、日本酒の消費は720mlX2本、1.8lX1本であった(左上の写真)。この宿には風呂が4箇所にあり、風呂のはしごが出来るので結構飽きずに済んだ。暫くすれば体が冷たくなったように感じて自然と風呂に行きたくなるのだからよくしたものだ。
夕食時も大広間に集まって宿泊客全員ランプの下で食事を取る。部屋に戻っても薄暗いランプの下では酒を飲みながら喋るしかやるこがない。しかしそんなに喋りも続かず10時頃には眠りに着いた。

翌日、外は薄曇だが、東京では雪がコンコンと降っているとの情報が入った。勿論携帯電話も圏外であるから、これら新情報は帳場で宿の人から得るしかない。早朝に風呂に入り仲間の中には我慢で出来ずに6時になって食堂に行った者がいたが、朝食は7時半からと断られて帰ってきた。帰りは午後1:20発のバスで下山する事になっている。それまでやることと言えば風呂に入るか、あとは寝ることだけ。なんという贅沢であろうか。一体私は今回何回風呂に入ったのだろうか。10回までは数えられたが、いやもっと入っていたのかも知れない。

帰り際にロビーに出てきて女将さんとお話しをしていると、「最近は韓国のお客様が青森直行便で来て日帰りで帰りますよ」と聞かされて、「ここは本当に秘境なのか?」と何ともいえない気持ちにさせられた。そして帰りのバスで運転手さんが、「この辺の温泉郷は、最近はヨーロッパからのお客さんが増えてきたよ。特に困るのがフランス人だね」と聞かされ益々ビックリ。やはり何も知らないのは都会人の私達だったのかも知れない。それでもこの「秘境の旅」から私の想いが実現しつつある事を確認できたのだ。それは「こんなスバラシイ日本は世界の人々に知ってもらうべきだ。そのためにも日本は観光立国にまい進だ!観光に力を入れて地域を活性にして、おカネをジャンジャン稼がせて頂こうではないか!」