2015年12月30日水曜日

2015年は漢字一字で「安」それとも「恥」?

先日、(公)日本漢字能力検定協会が「今年の漢字」を全国公募した結果、「安」に決定したとニュース報道されていた。私は「本当かよ!」と唸った。「安」という字は「やすらか」、「値段がやすい」、「たやすい」とか「たのしむ」といった意味合いだが、決してそんな1年では無かった。そしたら「安」が選ばれた理由が「安全保障関連法案」で国民が国の平「安」を考えた年、テロ事件や異常気象で不「安」な年、そして建築偽装事件による暮らしの「安」全が揺らいだ年から来ていると説明されていた。ということは漢字「安」の逆ではないか。それならこの漢字一字はこの1年に全く相応しくない。そしたら東京新聞に今年の一字は「恥」が最適だと載っていた。それは今年こそ日本が「美徳」から遠かった1年だったと次のように解説している。「国連」が「表現の自由をめぐる懸念」について訪日調査を予定していたが日本政府はそれを来年の秋以降に延期させている。
<来年は「申年」、私の年です!!>
理由は今調査されては来年7月予定の参議院選挙にマナス風を吹かせたくない為という。産経新聞が「慰安婦問題」で右派の主張を述べた本を英訳して米国議員や研究者に送ったとは、日本のジャ-ナリズムは大丈夫か。大事故を起こした欠陥商品の原発を平然とインドに売り込む恥ずかしさ、沖縄の基地跡地にデズニー・リゾートに誘致するという「札束で顔をはる」ような発言。未来を担う子供達にひろがる貧困は放っておいて、米軍への「思いやり予算」として9千億円というまるで逆向きの「思いやりの」悲しさ。まだ終わっていない「フクシマ」も安保法も特定秘密保持法の闇もほとんど取り上げなくなったお目出度いメディア界、といった内容が書かれていたので「ホット」したのだ。
年の暮れ差し迫った29日の朝刊で「慰安婦解決で日韓合意」というビッグニュースが流れ、「お! 安倍政権もなかなかやるでは!」と思いきや、何とこれは米国から与えられたシナリオ通りに対応したという。ガックリ!
私も、”やっぱり2015年は、大人が大人として「恥」の1年だった”、と頷いてしまったのだ。 それでは皆さん、良いお年をお迎えください。

2015年12月19日土曜日

「忘年会」の連チャン?!

<木津かおり「調草子〜Kaori-ne〜」のライブ>
またまた忘年会で多忙が続いている。 数年前に週末を除いた10日連続で「忘年会」が組まれたことが有ったのだが、今年はそれに続く「連続7日」のセカンド記録を作った。
<スマホでパチリ!>
大学時代の同期が集まり六本木での忘年会、親しい民謡歌手の恵比寿での「ライブ」、更には町会の仲間との地元での忘年会、そして長崎出身同士の集まり「長崎楽会」なんて言う名の東京生まれ育ちの私がなんで?の忘年会が日比谷で。そして日がダブってしまって片方の忘年会を断っているものも考えると、出欠に関係なく今年の忘年会の数を数えると何と12も有った。その忘年会の際に撮った写真を恥ずかしながら掲載しておこう。ちなみに来週に入ってすぐに現在通っている「学校」の方達との忘年会を控えているが今年最後のものとなる。これが本当に最後で有ってほしい。
<六本木ヒルズから東京タワー>

2015年12月7日月曜日

【江戸連】落語と三味線の師走講

12月6日(土)恒例となった「堀切菖蒲園」にてNPO団体「江戸連」の忘年会が開催されました。まずは第1部が「投扇興」で始まり、次の第2部のイベントはこれも定番となった花伝亭長太楼さんの落語2題「親の顔」と「芝浜」、それに今年は「澤田響紀氏とその弟子2名」による「津軽三味線」の弾き語りが組まれていて、大いに充実した内容でした。
長太楼さんの2題の選択がこれまた凄い。「親の顔」という現代・創作落語(立川志の輔の創作という)と古典落語の代表「芝浜」の2題を限られた時間内でしっかりと熟したのです。特に年末の出し物で有名な「芝浜」という長作落語を25分位に纏め上げたのも凄い! 大いに笑わせてもらいました。
澤田響紀氏による澤田流・津軽三味線の演奏も迫力満点でバチで叩く音色が腸(はらわた)にズシリと染み込んでおりました。そしてお二人のお弟子さんも習って僅か2~3年だそうですが、ピッタリと師匠に付いて合奏されていました。そして曲間の澤田氏による「津軽三味線に関する解説」も大いに勉強になりました。
<駒>
例えば「津軽じょんがら節」でも「旧節」「中節」「新節」とあるそうで、違いを実際にひき分けてくれてたので、私でもその違いがよく分りました。そして三味線の棒の部分(つまり「棹」)には、長唄、端唄に使う「細棹(ほそざお)」、民謡に使われる「中棹」、津軽地方の民謡には「太棹」(つまり「津軽三味線」)の3種あるそうで、その材質には「花梨(かりん)」や「紫檀(したん)」そして「紅木(こうき)」が使われ、その順で値段が張るそうです。三味線はそもそも伴奏楽器として発達してきたそうで、唄い手の声の高さに合わせて調弦を変えいるという洋楽器とは違う一面を持っているそうです。
<触り>
調弦には、弦の張りを「駒」の位置変えや「太線」の位置にある「触り」などでも調整出来ることを目の前で実演してくれました。

そして充実したイベントが終わると次の第3部「忘年宴会」に入りました。年の終わりに皆んなで集まり酒で祝うのは「神道」の流れだそうで、この夜もじっくりと江戸時代を愛する仲間で日本芸能と祝い酒を楽しむ事が出来ました。