我家の前に毎年梅雨の時期に薄紫の花を咲かせる「アガパンサス」があります。6月に入ると、突然ニュ~ット茎が伸びてきて、その茎の先端には蕾を付けています。その茎の成長スピードがとても速く、一夜にして5cmは伸びているのでは?毎朝新聞を取りに玄関先に来て、このアガパンサスを見るのを楽しみにしています。ある朝に真っ先に1本の茎がニュ~ット出ると、それからは毎日のように1本、2本と新しい茎が現れて来て嬉しくなります。茎の丈が50cm程に伸びると、それから茎の先端の蕾が次第に大きくなり、遂に表面の皮が裂けて中から薄紫の細身の花が四方に向って顔を現すのです。そして20本程のアガパンサスが一斉に咲き誇るのが6月末。梅雨のどんよりとした曇り空でも満開のアガパンサスは周りを賑やかにしてくれます。この時が来るといつも「お盆が近づいた」と感じるのです。
このアガパンサスは母が生前に世話していたのですが、その当時はその花の存在すら知りませんでした。母が他界して暫くして母が世話していた植木類やフラワーポットが雑草に覆われ惨めな姿に変ってしまいました。よし私が整理整頓しようと植木鉢の中をほじくり、出てきた同じような球根や根茎をそれぞれに纏めて新しいフラワーポットに植えました。その結果、毎年四季折々の花を楽しんでおります。
ところでアガパンサスは不思議な花です。原産地は「南アフリカ」だそうで園芸品目としては300種以上も有るそうです。ある程度の過酷な生育環境でも育つようで、都心の道路脇でも時々見かけることがあります。しかしこの花の呼び名は複数あり、「アガパンツス」、「アバカンサス」、そして和名は「ムラサキクンシラン」(紫君子蘭)。英名で「Agapanthus」と書くのでアガパンサスが正しいようですが、何故アバカンサスとなったかは不思議です。しかしインターネットで【アバカンサス】を検索してもアガパンサスと同じ花が出てきます。ムラサキクンシランは紫色の花で姿が君子蘭に似ているから付いた名前だそうで、アガパンサスは「ユリ科」、君子蘭は「ヒガンバナ科」で全く異種だそうです。
アガパンサスの花が終る頃、次にあの暑い暑い夏の日が来て、それから「お盆」を迎えます。
2011年6月27日月曜日
2011年6月7日火曜日
東大 想い出みち
登録:
投稿 (Atom)