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<PP1> |
ITECメンター・クラブでは毎年1回【メンター研修会】を催していますが、今年の研修会は8月29日(水)に王子駅前の「北とぴあ」会議室にて開催されます。私はそこで【メンター活躍の時代へ】というテーマでスピーチすることになっております。
「どうしてメンターが活躍する時代がくるのか」に就いて、ここでその要点だけを当日使用するパワーポイント資料(以下PPと略す)の一部分を使って解説致しましょう。<PP1>の『【親分子分型】と【寄り合い型】の比較』については、私がスピーチの際によく使っている画面なのですが、つまり21世紀は「中央集権型社会」中心から「権限分散型社会」重視に変って行くということです。分かり易い具体的例として、米国の書物ですが【ヒトデはクモよりなぜ強い】の中で述べられている比較表を掲載してあります。簡単に言えば「クモ」の頭脳は体の中心にあり、もしそこが死ねばすべて死ぬという中央集権型で、「ヒトデ」は体の一部を切り取っても、またそこからヒトデが再生してくるという能力分散型なのです。
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<PP2> |
つぎの<PP2>もよく講演で使うのですが、左図が「東電」の姿で右図が近い将来の各家庭が電力マネジメントしている理想的姿の【スマート・グリッド】です。また昨今の例として次の<PP3>は「コンビニ・ローソン」の奮闘の姿を説明しています。新浪剛史氏はローソンの親会社がダイエーから三菱商事に替わる中、三菱商事からローソン建て直し指令を受け片道キップでローソンに移籍、10年の歳月を掛けてダイバーシティー(多様性)戦略を導入し、「負けない組織」を作り上げたのです。それがPP3の右の図です。一方、最大手のセブンイレブンは中央からの指示に基づき全支店・加盟店はその通りに商品を並べ、一挙に大量・安価販売に全力集中したので、従って全国どの店も同じカラーに染まり、それがPP3の左図です。
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<PP3> |
しかしローソンは地域密着型を指向し経営に関する権限と責任を地域に移譲し(分権)、過去の「指示待ち体質」から「考える現場」へと変え強い体質を完成したのです。これも従前の「親分子分」の関係を絶ち地域密着の「寄り合い精神」を重視したと言えましょう。そんな時代の変化は、今後【メンター制度】が如何に大事になって来るかを予見させます。
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<PP4> |
<PP4>をご覧下さい。中央集権体制をとる大型企業は自社内に関係会社・子会社・孫会社の管理・統制・コンサル的部門を持っていますが(PP4の左図)、一方「寄り合い型社会」を構成する中小の企業、ベンチャー企業やNPOでは独自でそれぞれがコンサルタントなどを雇う資力はありません。そこで力を発揮するのが「メンター連中」ということになります。その雰囲気を表した図がPP4の右図です。
8月29日は、こんな内容を中心にメンターの皆様にお話することになっております。