2011年4月2日土曜日

春を捕まえました


4月1日 あまりの天気の良さにジットしておられず、ワイフを誘って一緒に歩こうと自宅を飛び出して「六義園」までのウォ―キング。3・11の東日本大震災のせいか、今年の桜もあまりの恐ろしさに固い実のまま開こうとしない。我が家の前にも大きなコヒガン桜の老木があるのだが、まだ一輪も開花していない。20分も歩くと「六義園」に到着。入口に近づくとガードマンが「おはようございます」と元気よく挨拶を投げかけた。いつもなら居ないはずのガードマンが居る事に疑問を抱きながら入口を入ってすぐに気が付いた。目の前に大きな「しだれ桜」がほぼ満開で私達を出迎えてくれていたのだ。「六義園」ではこの「しだれ桜」が大変に有名でシーズンにはハトバス観光のルートになって多くの人が訪ねて来ることは知っていたが、まさに今がそのシーズンであったのかと知らされ、その偶然のタイミングの良さに驚かされたのだ。このしだれ桜はコヒガン桜の亜流でコヒガンより早めに咲くのが特徴と言う。

この「六義園」は江戸時代・5代将軍・徳川綱吉の信任が厚かった川越藩主の「柳沢吉保」が築園した大名庭園だそうで、東京のど真ん中にしっかりとした回遊式庭園の姿を残しており、園路を歩きながら四季の移り変わりを充分に味合うことが出来る。入口から直にくぐる「大門」越に観るこの「しだれ桜」の姿もこれまた格別の味わいである。