2年前の2013年10月14日『体育の日』に【神田川上流部(井の頭池〜環七通り「方南橋」まで)】を歩き、その行程録を10月20日のブログに書きました。しかし残りの部分【都心部(方南橋〜隅田川まで)】の「ひとり歩き」が出来ずに気になっていたのです。このゴルデンウィークは快晴の日が続いたので、よしこの機会にと、遂に5月4日『みどりの日』に念願が叶ったのです。
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<栄橋の向こうに地下鉄・丸の内線の車両が> |
朝7時半に家を出発、まずは地下鉄・大江戸線の春日駅から都庁前駅で乗り継ぎ中野坂上駅で丸の内線に乗り換え方南町駅へ出ます。地上に出てすぐにコンビニで朝食のおにぎりと飲み物を購入し、環七通りに沿ってしばし南下します。
すると神田川が環七通りと交差する「方南橋」に到着し、いよいよ“神田川ひとり歩き”のスタートです。(8:40)
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<手前からの善福寺川が神田川に合流> |
川はすぐに北上し「方南通り」に掛かっている「栄橋」に着きます。川の右側には丸の内線の車両がながめられますが(一番上の写真)、ここが「中野検車区」という車庫になっていて、地下鉄・丸ノ内線に中野坂上から方南町までの引込み線が有る理由がこれで分かりました。そしてすぐに「善福寺川」との合流点に着きます。この辺は川がコンクリートで固められており、その合流点の姿は余りにも寂しい感じがしました。(井の頭公園からここまで約10km)きっとここには魚も水辺の昆虫類も居ないのでしょう。
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<中野新橋の赤い欄干> |
丸の内線中野富士見町駅のそばの「富士見橋」から中野新橋駅のところの「新橋」までの700mは神田川に沿った道はありません。しかし「新橋」から先はまた神田川に沿って歩くことが出き、しばらく川に沿って整備された歩道を歩くと、道幅の広い「山手通り」に出ます。(9:50)ここを渡って川沿いの道は左側が中野区で「神田川四季の道」として、そして右側が新宿区で「やすらぎの散歩道」として、両サイド共に植栽などがきれいに手入れされており素晴らしい散歩道となっています。
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<「やすらぎの散歩道にて> |
これらの遊歩道は「川の管理道路」という名目だそうで、西武新宿線の上落合駅の近くの「瀧澤橋」まで続いています。この瀧澤橋からは一旦川から離れ「東京富士大学」入口前に出て「さかえ通り」商店街を通り抜けJR「高田馬場」駅の傍に出て、ガードを潜ってすぐの交差点を左に折れて「神高橋」から再び川沿いを歩きます。すぐその先で「新目白通り」と「明治通り」の交差点に出ますが、そこで神田川は大きく90度右に方向を変えます。都電「荒川線」の線路を渡った先の「曙橋」から「江戸川橋」に至るまでの2Kmは、川の両サイドに桜の木々が生い茂っていて「江戸川公園」として桜の名所になっています。その途中「駒塚橋」の所にある「関口芭蕉庵」にて休憩、ひとり庭の中の東屋の縁台に腰を降ろして、風になびく木々のダンスを眺めながら緑陰を楽しみました。(11:30)
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<関口芭蕉庵での一時> |
この後は高層ビルの合間を縫って「大曲」で神田川も大きく右に曲がり「飯田橋」に出て今度は左にカーブして、「水道橋」の交差点に出て緩やかな「御茶ノ水坂」を登るとJR「御茶ノ水」駅前にでます。ここは学生の町なので相場が安く、ここで昼食をとる事にしました。(12:30)
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<柳橋から屋形船群を> |
この後神田川は若者の町と化した「秋葉原」を通過し、「浅草橋」に来ると川の両岸には屋形船や釣り船がずらりと繋留されていました。そして隅田川に出る手前の最後の橋が「柳橋」。 柳橋の名の謂れは8代将軍吉宗の命で南岸土手に柳が植えられ“柳原堤”と呼ばれたことによると言われますが、何と言っても江戸中期から昭和にかけて花柳界が大いに栄え“万八楼”や“亀清楼”などの名だたる料亭が流行っていた歓楽街であったそうですが、今はその面影が無いのが誠に残念です。隅田川の土手に出てみようと直進しますと、道は靖国通りに出てすぐに「両国橋」になります。橋の上からは正面に見える「スカイツリー」が真っ青な青空に突き刺さっておりました。これで「神田川ひとり歩き」“都会編”は無事に終了、時計を見ると丁度午後2時になっておりました。(26,963歩)
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<両国橋からスカイツリー・正面の橋はJR総武線の鉄橋> |
井の頭公園から流れ出し、最後は隅田川に流れ込む「神田川」全長およそ20Kmを今回で歩き切った事になり、大いに清々しい気分で家路に着きました。