2017年12月4日月曜日

初冬の散歩道

12月の最初の週末の朝、例年のように東大・正門から安田講堂に向かう銀杏並木をワイフと歩く。真っ黄色のトンネルの中、真っ黄色になった絨毯の上を歩くのは最高の気分である。きっとこの週末が真っ黄色の銀杏の見どころの最後となるのだろう。

ここの銀杏は春先になると丸坊主のように枝が切り落とされるが、初夏にはもう新しい葉がビッシリと出て夏の光線を避ける日陰を作ってくれて周りより涼しくさせてくれる。そして真夏には耳をかっ割く「蝉時雨」の舞台となる。
10月に入ると独特の匂いを発して銀杏の実が地面を覆う。昔は近所の人たちが早朝にビニール袋と拾い棒を持って銀杏の実を集めていたものだが、最近はその風景はない。この銀杏並木通りは、そんな1年の変化を楽しませてくれる私どもに取ってのお気に入りの散歩道なのである。
ところで右の写真だが、我が家のトイレの中にも真っ黄色の銀杏が飾られている。これは東大から失敬してきたものではなく、ワイフのアートフラワー作品なのである。従って真っ黄色に色付いた実にはあの独特の匂いも無いが、真っ黄色の葉っぱが枯れ落ちることも無い。狭い空間で初冬の姿を楽しむのである。

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