原発再稼動か、原発廃止か、の論争が繰り広げられていますが、政治家の皆さん、そしてメディアの皆さん、そして原発機器のメーカーさん、更には一般大衆である私達一人ひとり、原発は今すぐに止める方向でそれぞれが対策を打ってゆくべきなのです。どっちがいいか、なんて議論をする問題では無いのです。この地震国【日本】にすんなりと海岸線上に作ってしまった原発を、それもこれから更に地震活動が活発化すると言われる時代に入っており、地震と津波はつき物なのだから、これからはどのようにしてこの危険装置(原発)を捨てるかという事(廃炉)に頭を絞ってゆくべきなのです。
今朝の新聞に、福島原発30km以内の市町村の首長の57%が条件付で再稼動に賛成という記事が載っていましたが、首長たる者はそんないい加減なこといわずに「反対」という姿勢をしっかりと主張すべきなのです。その「条件付」とは“【安全】が確保されれば”と言うことなのでしょうが、残念ながら100%の安全な装置など世の中にはあり得ないのですから。
【原子力発電】とは原理的には広島・長崎でアメリカが落とした【原子爆弾】と同じように「ウラン原子」の【核分裂】による膨大な破壊力(猛烈なエネルギー)を分厚い鉄で覆われた炉の中で発生させて、そのエネルギーで水を蒸気に替え、その蒸気でタービンを回し電気を起こすという原理そのものは単純な変換なのですが、恐ろしいことに【核分裂】は生き物の敵【放射能】を発生させるのです。この放射能を撒き散らさない為にその管理の為の複雑なシステムが必要になってきます。人間に例えると中央管理器官である【脳】から神経が全身に渡って広がり複雑なシステムを組んでいますが、交通事故とか病気などでその神経線に異常を来たすと、半身不随とか各種機能不全で苦しんでおられる方が沢山おれらますが、複雑なシステムを持つということは、それだけリスキーなのです。
「原発はもう止めろ」と言うと、すぐに反論は「それじゃぁ、今使っている電気が足りなくなって、工場も止まり、コンピュータもおかしくなり、国民生活もおかしくなり、結局日本が沈没してしまうだろう」なんて言うのでしょうが、そんなことは無いのです。
現在日本には54基の原発があり、その内52基が運転停止中であり、動いているのはたった2基で、それも北海道電力・泊原発と東電・柏崎原発(新潟)であり、ただ今現在の電力状況はチャント維持されているではありませんか。真夏の最大消費時ならどうする?という反論も出てきましょう。その時は我々大衆一人ひとりが「停電」を覚悟し、万一の場合には騒がず「ろうそく」の元で生活しようではありませんか。しかし政府機関・鉄道・病院・警察・消防署などへの優先配電ルートの構築や、会社・工場のコンピュータへの対策としては緊急蓄電装置や自家発電装置などを準備しておけばいいのです。
電気も無い、テレビも無い生活は、私達に新しい何かをこころの中に創り出してくれるかもしれません。
2012年3月1日木曜日
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