2013年10月6日日曜日

面白かった2冊の本

秋は「読書の秋」とよく言われるが何故だろう。「スポーツの秋」はくそ暑い夏を終え秋に入ると小中学校で運動会が催され、国体も開催されることから理解できるし、「食欲の秋」も美味しいものが沢山出てくる秋だから理解できる。しかし秋になれば日も短くなり読書には向かないし、美味しい物で腹が一杯になれば眠気が差して本も先に進まない。

とは言いながら、この秋に面白い本(2冊)に行き逢った。その1冊が【強欲資本主義 ウオール街の自爆】(神谷英樹著 文春新書)である。この内容骨子は「これまでの強欲化した資本主義は一部の人たちが巨大な富を形成し、一方で大多数の人々が搾取される仕組みと化した。その巣があの“ウオール街”にあるが、その仕組みが今崩壊しつつある」という。「その強欲資本主義から脱するためには当面世界経済を縮小せざるを得ず、誰もが苦しい困難な時代を迎えよう」と指摘する。私も我慢を恐れず早くそうなるよう求めたいのだが、強欲な金融市場が自制するとは思えないので、行く着くところまで爆走し致命的な第2の「リーマンショック」を待つしかなかろう。覚悟しています!

さて2冊目だが、【“ご縁”という日本の最強のビジネス法則】(釣島平三郎著 講談社)を友人から頂いたが、頂く理由が「あんたがいつも主張していることと全く同じような事が書かれているので、読ませてやろうと思った」ということだった。内容骨子は「古来の日本人の“自然との繫がり”を大事にする思想と“仏教の縁起の法”の影響があり、現代の日本人のDNAにも確実に引き継がれており、欧米の“近代西洋合理主義”とは違うのだ。“縁起の法”とは、例えば「花が咲く」というのは、種子が直接の「因」であり、それに土を耕し、水をやり、肥料を撒くという「縁」が働いて、初めてその結果として「花が咲く」ということを日本人はDNA的に理解しているのだ。アメリカ人にはその「因」-「縁」-「果」の過程を「因」-「果」的に理解しているのだ。なるほど私の「日本復活私論」もあながち奇論では無さそうだ。

そんな訳でもう「アメリカ追従」はそろそろ控えめにして、私達の孫やひ孫の世の中を思い、アジアの中の日本という立場で「日本独自(大人になった日本)路線」を構築して行くべきではないのか。その為には日本人一人ひとりの理解と行動に掛っているのだ。

もしご興味あればこの2冊をお読み頂くとうれしいです!

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