大の大人がトイレにウォシュレットが無いとお尻が拭けないと言う嘘のようで本当の話。ところで私は今から8年前(2008年8月)に『ふざける菜漬け』というエッセイ集を書いているが、その中に「201X年4月X日 ”遂に始まった学童集団疎開”」という章で、世の中がこのまま進んで行くと201X年にこんなことが起きるかもしれないと警告したもの。この事件は大量の電池類が捨てられ、それが地面の中で腐敗して、化学物質が飲料水の水瓶となている池に流れ込み水道水が一時給水ストップしてしまうという空想の事件話です。水が止まった為に起こった事件で、そのウォシュレットに関連した部分を書き出してみよう。
『この定時配水期間中に別の問題が発生したのだ。小学生や中学生の登校拒否が集団的に起きたのである。その理由が何と学校のトイレに行ってもオシュレットの水が出ないので用がたせないという子供達の悩みだったのだ。家にいれば母親に助けてもらって何とか事後処理が出来るので家に閉じこもる子供が増えたのである。子供たちは、トイレとは事後は自動的に水が出て局部を荒い落し且つ蒸気乾燥をしてくれるものと理解しており、水無しで自分の手で紙を使って拭き取る行為を全く知らずに育っていたのである。子供を襲うトイレ恐怖症は、遂には食事を取らなければトイレに行かずに済むと思い込み十分な食事を取らずにサプリメント錠剤を飲んで済ましている子供が急増したのである。』
こんなこと起きなければいいな、と思ってはいたが、今年の2月、何と子供ではなく大人に、それもプロ野球の選手にこの問題が発生したのである。いまやネット上でこの出来事が「炎上」しているのをご承知だろうか。日本ハムは米国のアリゾナの僻地”ピオリア”で春季キャンプを張っているが、その地のトイレにはウォシュレットが無い為に、多くの選手が落ち着いて生活できない事態を中田選手がツィートしたら、それを見たTOTOが「携帯ウォシュレット」を寄贈して一件落着の由。しかしこの奇異な現象に面白がってツイッター世界で炎上しているのだ。興味あればご覧あそばせ。面白いよ。それにしても、私たち大人も”便利さ”の陰で全くだらしなくなったもんだね。ギャフン!!
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