2017年3月12日日曜日

311デビルズタワー

<2017・3・11東京新聞>

あれから6回目の3月11日を迎えた。左に示す「デビルズタワー」は全くあれから何も変わっていない(と思われる)。なぜなら我々人間様はこのタワーの中には全く入れないのだ。だから左の絵はタワー内部の想像の図なのである。きっと20~30年は人間様は自分の目で中を見る事は出来ないだろう。そこで人間様は代わりに入ってもらう各種のロボットを開発中だ。しかし左図をみてもお分かりの様にロボットに取っても簡単な作業ではない。すでに内部に入り込むロボットを作って、図の左下の線路の様に書かれた斜面から入れてみたが、残念ながら途中でダウンし戻ってこられない。そこで次にこのダウンし通路を塞いでいるロボットを拾い上げるロボットを新たに作らねばならない。ロボット作業の結果はやってみなければ分からないのだ。こんな事を繰り返して行くのだから、中に沈殿したデブリを少しずつ取り出し、運び出し、安全な壺の中に格納する作業を繰り返して、一体いつになったらこのデブリをすべて取り出せるのだろうか? 取り出せた所でその壺の処分はどうするのか??全く不透明である。すべて完了するには少なくとも100年や200年はタップリと掛かると思う。結果的にはこの「デビルズタワー」は人間の一生より長生きしてしまうのだ。本当に孫やその次の世代に申し訳ない物を残してしまったと憂鬱な気持ちにさせる。更には「使用済み燃料棒」をどのように処理して行くかの問題も現在全く方策は立っていないのだ。そんな現状下、それでも【原発再開】などと「お題目を唱えている」種族が信じられない。

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