2018年1月11日木曜日

2018年の年初にあたり

1月9日、専門学校の賀詞交換会の時に次のような内容でお話しをしましたのでここに掲載致します。

『新年あけましておめでとうございます。
今年の正月は快晴続きで皆さんも初詣など、のんびりとしたお正月を過ごされたのではと思います。私も今年はのんびりとした寝正月となりましたが、暇であればあったで、何かと考えてしまうのですが、この時考えたテーマが 「ここ数年、何か気持ちがスッキリしないままに新年を迎えている気がするのだが、なぜだろうか?」と、その原因を探り始めました。
昨今、私がすっきり出来ないその理由は、やはり予期もせぬ様な物騒な出来事が平気で起きているという現実に直面しているからでしょうか。 たとえば;○アメリカのトランプ大統領の発言による世界混乱、○シリア難民問題や ○イギリスのEU脱退問題、○パレスチナ問題の再燃、○北朝鮮問題
日本に於いては
○未だ解決出来ない沖縄問題、○3・11東北大震災と原発再稼働の問題、○改憲問題と防衛費の増額 ○大企業におけるコンプライアンス欠落による事件多発などなど、憂鬱な問題、“大人として恥ずかしい様な問題”が世界中で いとも簡単に発生しているから気分が晴れないのでしょうか?
それぞれの問題の背景を探ってみますと、これはどうやら「マネー資本主義が辿り着いた壁」ではないかという結論に至ったのです。
今年は平成30年になりますが、この1月から12月までが平成であるのは今年が最後の年となる訳ですが、この平成の30年の間にすごい勢いで社会、経済そして政治が変化して来たように思うのです。その「変化」とはインターネットの世界が生まれ、個人情報発信のSNSが普及し、そしてIoTAI技術など、最新技術への偏重が激しく、その結果「人間」や「自然」が外に追いやられている様に感じるのです。
つまり「人間中心主義」と言いますか、人間が「便利」にそして「楽」になるものであれば何でもOKといいう考えが大手を振るっているのです。
そもそも資本主義とは資本投資をしてゆく「フロンティア(新領域)」が必要なのですが、米国一強時代になって「金融」にて利潤を生み出す「金融フロンティア」の開拓時代となり、いわゆる【マネー資本主義】が巨大なる格差社会を作り上げてしまっているのが現在です。 この様な現象が私を何と無くスッキリさせない最大の原因ではと考えています。
つまり米国を中心とした「アングロサクソン型資本主義」は「過剰な技術信仰」や「自然は人間が管理するもの」といった思想であり、これがどうしても日本人にはピッタリと来ないのではと私は勝手に考えた訳です。いま暴走を続けている「文明」もいずれ縄文の血を引いている日本人が「文明の転換」を導き、地球を救ってゆくのだと考えています。なぜ「縄文」かと申しますと、Y染色体ルーツを探ってゆくと、日本人はY染色体のDタイプであり、Rタイプのアングロサクソン系よりはズーット「人類の根源」に近く、「風土への順応性」が高く、且つ「自然と共生」してゆく種族として将来は世界から注目され、日本人的な社会がいずれ世界を包んでゆくと私は考えている訳です。

ちょっと「自己満足的なお話」となってしまいましたが、私はこれからの社会は“それぞれ一人一人が「人間とは何か?」を考え、それぞれで自分の考えを仲間に発信してゆく時代”だと考えておりますので、今日はこのように私の考えを皆さんに発信させて頂きました。つまり皆さんがそれぞれ『人間とは?』を考え、その考えを仲間に発信することで、世界が「人様のために」をモットーに一つの方向に収斂して行き、人間らしく平和で安全な社会になる、すなわち【利他主義】の社会にしてゆく近道だと信じているからです。


以上で私からのお話を終わります。ご静聴ありがとうございました。』

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