先日のNHK番組「クローズアップ現代+」で巨大企業がビッグデータをベースに人を格付けする社会が到来しつつある、という恐ろしき現象を特集していた。特にこの特集の中で驚かされたのは、中国で流行っている「ゴマ信用」という格付けシステムである。これは中国のEコマース企業でAmazonに並ぶ大企業「アリババ」がネット上で提供している「信用度」の格付けサービスである。
<2004年講演時のパワーポイント> |
実は私は2004年頃から講演を受けるたびに【21世紀は”こころ”の時代】をテーマに話をし、その中で「これからは中央集権型社会から権限分散型社会に変わって行くので、”人・もの・金”重視の時代から”信用・信頼”重視の社会が到来すると主張して来た。2010年頃には文科省からの「緊急人材育成支援事業」としてハローワークでも無料の「人材育成プログラム」が施行され、そのプロジェクトの中での講演の際にも、「まずは自分の得意なもの探し出し、それを仕事に結びつけ、その上で人との信用度UPに努力せよ」と話をしていた事が思い出される。
<2010年ハローワーク・パソコン講座にて> |
「信用の格付け」に就いては、すでに日本でも、例えば、みずほ/ソフトバンクが50/50で出資している(株)J.Scoreなどの格付けサービスが有るが、このサービスが中国で流行し始めた事が恐ろしい。中国は一党独裁の国だけに、一般市民が「金持ち」になる道は是迄はほとんど閉ざされているのだが、この「芝麻(ゴマ)信用」サービスを一般市民が利用して、信用度を上げる事によってお金持ちになれるし、愛も手に入れる道が開けることになれば、一体これから中国はどんな国になってしまうのだろうか。中国政府の舵取りが注目だ。
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