2010年10月11日月曜日

不動明王の開眼法要と木遣りお練


我が家の近くにある「澤蔵司稲荷」にて10月10日『不動明王 お練り』が行われた。これは(社)江戸消防記念会・第四木遣(きやり)親声会が100周年記念に「火伏せ守り本尊」である不動明王を澤蔵司稲荷に寄進するもので、隣の「傳通院」本堂前から木遣り第四区10組の纏を先頭に不動明王がお輿に乗って澤蔵司稲荷まで向かうというイベント。木遣り纏振りの行進、仏像の開眼(魂入れ)作法など多分一生に一度見られるかどうかの催しと思い出掛けてみた。朝方は激しい雨が降っていたが「お練」が始まる午前10時には雨は上がっていた。

江戸の中期、「火事とけんかは江戸の花」と歌われたころ、「町火消し」が町の鳶職中心に組織されて、火事と聞けば、纏を先頭に「それ!」と火事現場にはせ参じたという。町の鳶職が中心だったことから、社寺や家が造られるときに「木遣り歌」が歌われ続け、現在に引き継がれてきているという。澤蔵司稲荷別当のお話では、江戸消防記念会は第11区まであるそうで、この第四区は文京区、豊島区、千代田区の一部をカバーしており、神田明神など神社が多い地域だけに一番威勢がよく統率が取れているという。纏もそれぞれに違ったデザインで、それが振り回されながら、威勢のいい「木遣り歌」が日曜の静かな小石川台地に響き渡って、大変に気持ちがいい。木遣り歌の響きが余りにもスバラシイので持っていったデジカメで動画を撮ってみたのでご覧頂きたい。

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