2013年12月29日日曜日

年賀状を出してはみたがーーー

「ヤバイ!」私が年賀をポストに入れたのが12月23日(天皇誕生日)の夜たった。その時は、来年2月に「日本復活私論=その2=」というテーマで講演をお願いしたいというお話がある勉強会グループから舞い込んでいたので、私としても2014年は本当の「日本復活の元年」にしたいと希望して、殆どの賀状に左のようにメッセージを付けて出状していたのである。
ところが事件は26日に起きたのだ。安倍総理がその日に突然靖国神社を参拝したのである。私は直感的に「マズイ!」と思った。今年年初「アベノミクス」という言葉が世界中を駆け巡り、総理は自分の名前がついてしまった為に平常心を失ってしまったか、自分の目標(最終着地点)の『憲法改正』に向けて、「日本版NSC」、「特別秘密保護法」、「集団自衛権の行使容認」と着々と国会で議案を通して足元を固めて来ていたが、何を思ったか、年末が差し迫って靖国神社を参拝したのである。米国/オバマ、中国/習近平、韓国/朴たちが内政でぐらついているのを機に、丁度総理大臣になって丸1年を記して強気に出たのかも知れぬが、ちょっとばかり読みが浅かったのでは無いのか。年末にそんな行動を取ってくれた事が私にとっても「やばかった!」のだ。
こんな雰囲気の下で、私が賀状に「2014年を日本復活の元年に」と言ってしまっては、あたかも「日本国民のナショナリズムを高揚させ、あの第2次世界大戦突入の時のように持って行く為に憲法を変え、そして戦争ができる国に持って行く」安倍構想が日本復活の第一歩だ、なんて私も同調しているのではと皆さんに取られはしまいかと不安になったのである。
私の言う「日本復活」とは全く政治や経済には関係していない。昨年私が発表した「日本復活」の原点は『Y染色体ハプログループによる研究で日本人は古い特異な人種(D系統)で、人類の根源に近く風土への順応性が高く、自然と共生してゆく種族』だという考えにあり、これからの地球上では日本人の考え方が世界中の人々から理解され、そして真似されて行くと信ずるのだ。私は来年こそ世界中がそんな日本人に気か付く「元年」になって欲しいと願っているのだ。

このような日本の持つ力を「ソフトパワー」と言うそうだ。これに対してアメリカが持つ「軍事力」や「経済力」は他国に政策を変える様に促す為に使える「ハードパワー」だそうである。ハードパワーのように無理やりに従わせるのではなく、味方にする力、それがソフトパワーだとジョセフ・S・ナイは自著『アメリカへの警告』(日本経済新聞社)の中で言っている。つまり私は「D系統の日本人のソフトパワーをそろそろ世界中が気が付き始める」そんな年になって欲しいなぁ、と願っているのだが。

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