マネー資本主義の悲劇を談志さんはこう表現したという。「労働の質に対応してお金に色を付けて欲しいね。ただ巨利を得るためだけに世界を走る『投機マネー』と田植えや稲刈りで汗を流して得た『お銭』とは札の色を変えなくちゃいけねぇ。卓上で画面を見ながら数秒間でマネーゲームをしている金なんぞは、もの作りなどで時間を掛けて作ったお金の1/3以下の価値にしてはどうか」
落語家の故・立川談志さんは、舞台の合間を見ながら自分で百姓仕事をしに新潟に足を運んでいたからお金の本当の値打ちをよく分かっていたのだ。
日本の賃金は先進主要国の中で低水準でドイツやフランスの6~7割という。何と日本国は恥ずかしい、そして貧乏な国なのか。我ら日本人は「誰がこんな国にした」と他人ごとのような事を言わずに、我ら日本人が本来持っているのに陰に隠してしまった”縄文人”としてのDNAを奮い起こし、欲のトリコにならずに足るを知る心構えを、一人ひとり自分の生活から見直しをして、日本人が得意とする地球上のあらゆる生き物と共生してゆく生き方を少しずつでも取り戻そうではありませんか。(参考:東京新聞・7月26日朝刊【筆洗】)
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