2017年4月24日月曜日

絵画鑑賞を楽しくさせる?


面白い本に出会った。題名は「知識ゼロからのフェルメール鑑賞術」(”美し過ぎる謎”が1冊でわかる)と言った表題が私のこころを擽った。そもそもこれまで「フェルメール」の作品にそれとは無しに気になっていたのだが、その疑問点「なぜ彼の作品のサイズは小さいのか?」、「なぜ彼の作品はこの世に30数点しか無いのか?」、「作品名”絵画芸術”とは一体何を意味しているのか?」、「なぜ彼はウルトラマリーンのブルーカラーを多用しているのか?」そして「何故に彼は日本で超人気なのか?」と言った諸点をこの1冊の本は見事に解決してくれた。更にこの本の著者”森村泰昌”氏の凄いのは、絵画に描かれたシーンを細かく分析して全く同じシーンを作り上げてそれを写真に収めることを仕事にしていること。その作品群を「まねぶ美術史」と言うそうで「まねぶ」は「まなぶ」と「まねる」相互の語源となる”古語”という。「まねる」ということは「まなぶ」ことだそうだ。私も油絵を描いているが、この1冊から沢山「まなぶ」事が出来た。今度は絵画展を観に行った際には、その見方を「まねて」みようと思った。

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