2015年1月17日土曜日

この歳にして何と驚きの片道660kmのドライブ(後編)

◆後編の前に【中編】がありますので、下の【中編】からお読みください。

<まだここは写真撮る余裕あり。難所はこの先>
私は知っている。雪道で車を一旦停めると、再スタートの時に【技】がいることを。薄らと地面を覆っている雪と相性の合った最適のスピードでここを乗り切るのだ。「あ!」前の車の後輪が空回りして先に進まないようで、段々と私の車に近くなって来る。「やばい!」あの車を避ける為に私は今の轍から外れたくない。しかし、なんとラッキーなことか! 前の車が左によけたのだ。何故かその理由は分からないが、私は同じ轍をそのまま走る事が出来た。今にも停まりそうな低速で雪との相性に注意しながら走り続ける。後ろに続く車も私を抜こうとせずくっついて来る。「一本松」付近が上りのピークであろうか。道は下り斜面に変わり雪も極端に少なくなった。ワイフと顔を見合わせ「ホッ」とため息をついた。 
<岡崎城:ご対面出来ず残念!>
四日市JCT手前の「御在所」通過が10:55なので、そんなに大きな遅れは無いようだ。しかしその後「伊勢湾岸道路」に入って最初の渋滞に直面。暫くしてカーナビを見ると、「豊明IC」から外に出て国道1号線にと案内している。「エイ、ヤーァ!」と判断して外に出る(11:20)。ラッキーにも国道1号線はスムースに走っている。「岡崎市」に入りワイフとのこんな会話があった。「思ったより道はスムースだね。その先を左に折れて徳川家康の生まれた地【岡崎城】にでも寄ってみますか?」するとワイフが「何を言ってんですか、渋滞はこれから先ではありませんか。そんな寄り道していたら今日中に家に着きませんよ」とのご裁断。岡崎城を諦めてこのまま1号線を進むとカーナビが今度は「音羽蒲郡IC」から東名高速に入れとの指示。
<運転手の唯一の写真>
東名に入って驚いたことに大渋滞なのだ。これでカーナビが指示する理由が分かった。きっとその間がず〜っと渋滞たったのだ。そう考えれば国道1号線に出てスムースに来られたので、その分時間を倹約できたのであろうか。一方国道1号線は「蒲郡」からは東名から離れ、「豊橋市」を通って「浜名湖」の南側を走るので距離的には相当遠回りになるので、このカーナビの指示が正しいのかも。いよいよこれから気の遠くなるような渋滞と戦わねばならない。まずは「トイレ休憩」を取ろうと「東名赤塚PA」に立寄る(13:20)。しかし強烈な渋滞は、ゆっくり昼食を取る気になどはさせない。その理由は、休めばそれだけ他の車から置いて行きぼりを喰う感じがするからだろう。そこで「菓子パン」数個と「飲み物」それに運転疲労回避(?)用のスタミナドリンク2ケを購入してすぐに車に乗り込み、発進した。
<富士山と一瞬渋滞が解けた瞬間>
「日本坂PA」あたりから進行方向正面に「富士山」の勇姿が現れる。車はノロノロと動いているので、「歌川広重」の真似じゃぁないが、今年は多いに往路を含めて富士山をじっくりとアチラからコチラからと眺める事が出来た。それもノロノロ運転なので時間の変化とともに富士山も色を変えてくれて、夕日が掛かる頃には富士山の雪が金色に輝きを発していた。富士山の変装が渋滞で腐っている気持ちをどれだけ和ませてくれたことか。しかしちょっと疲労感も感じられ始めたので休憩とガソリン補給の為に「足柄SA」に車を入れた(16:20)。この後も渋滞が続くとすれば、今この時に腹ごしらえをしておこうと判断し、ワイフと半サイズ「チャーシュウ麺」を注文。
しかし何か体がおかしい。地震の時ように体が揺れている感じがするのだ。きっと運転し続けていたので、あの車の振動が体に残ってしましっているのか?歳を取ったせいか、三半規管の異常で復帰回復力の低下なのだろうか? しかし昼食を菓子パンで済ませたせいか、チャーシュウ麺の何と美味しかった事か。
ガソリンを入れてから、またまた渋滞の坩堝の中に入り込む。ビッシリと3車線に真っ赤なテールランプを光らせた近代文明の怪物が行儀正しく並んでいた。この渋滞の中で人より優位に立つ方法(一車でも先に出る方法)を私は知っている。基本的にはいつも進行方向に向かって一番左側の車線を注視せよ。つまり標識にPA,IC, JCTの案内が出て来たら速やかに最も左車線に移動せよ。そして長距離ハイウエーバスや長距離トラックが脇を抜いていったらすぐに追従せよ。そのようにして車線を切替えながら先に進めば最も効率よく先に出られるのだ。一番効率が悪いのは追抜き車線の一番右側をズ〜ット維持している場合だ。しかし運転に自信の無い方はそんな臨機応変の車線切替え運転は危険なので決してしないようにして欲しい。
<私たちを無事に運んでくれた愛車チェイサー、 ありがとう!>
長い長い渋滞は「首都高速道路」に入って解消された。あとはスイスイと運転が出来て「西神田」出口から一般道路に出たが、やはり正月3が日の最後の日なのでJR水道橋駅前の繁華街もネオンだけが激しく点滅しているだけで、その下に人は疎らで寂しい光景だった。自宅着20:00チョイト前。今回の旅の走行距離 1311km、ガソリン代はおよそ14,000円、高速道路代(往復)で24,500円、考えてみれば,レンタル・タイヤ、新規スタッドレスタイヤ購入、レンタカーそして新幹線/タクシー利用のどの方法よりも最も倹約した旅となり私は大いに満足だった。しかし結構神経はすり減らしましたがね。
これにて【正月ハプニング】の報告を終わります。長いお付き合いありがとうございました。<完>

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